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3、同じシステム。



コトバとしての音やイメージとしての視覚も、それは「もの」として自分の中に入ってくるではなくて、音波や光のエネルギーとして人間に感じられているのである。それは、ものとしてではなく、熱や光の信号として感じられているのである。

そしてこれが自分の中で、コトバやイメージに変換されて感じられているのである。しかしまた、そうやって「感じられる」こと自体が、感じることが出来る何かが自分の中にあるからに他ならないのである。そしてこれが、種としての同一性なのである。

このような自分の中のシステムの同一性が、外からの刺激に対して、だれもがおしなべて同じような反応を引き起こす原因になっているのである。しかしまた、だからこそ、これが種としての同一性なのであって、それが同じ種であると言えるのである。

戻る。                   続く。


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