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4、同一性。

そして、このような自分自身の、現実の肉体の営みの中で、その変化やリズムの抑揚として、感情や情緒といったものが感じられてくるのである。あるいはまた、このような情緒の障害や不具合としても感じられてくるのである。

このような、何千何万年におよぶ同じことの日常的なくり返しといったものが、その経験や記憶といったものを、現実の世界でカタチとして作り上げてきたのである。習慣やコトバがそうであり、そしてまた、これが自分自身の身体的な特徴となって現れてきているのである。

そして自分は、この自分自身の身体でもって、自分の中に存在する自分自身の感覚の世界を見ている。自分で自分の中の世界を見ているのである。それは自分たちの祖先が生きてきた記憶の世界なのである。それはまた、自分自身の感覚の世界でもあって、そしてまた、これこそが「自己の同一性」なのである。

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