index< 日誌 < z自意識 < 23-10「自分が最大多数の中の一人であること」p13


13、個人。


たしかに人間が生きて行く以上、それは仕方のないことなのかも知れないが、要は、そうした関係が固定した制度として、子々孫々続くということである。そして誰もがそれを容認している、このような世界だということである。

かつての身分的な士農工商や、戦前の忠君愛国、あるいはまた、インドのカースト制度がそうなのである。たしかにそうやって秩序と平和が保たれているのであるが、しかしまた、それは個人の自由と主体性を押し殺すことによってのみ成り立つ世界なのである。

そしてそれは、根本的には、個人の自由と人権が確立することによってのみ、解決される問題なのである。

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