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12、すがる。


それは、そうならざるを得ないのである。支配されるのは、支配される側がそれを求めたからにほかならないのである。自分で自分の自由を捨てた結果なのである。

自分は何もせずに他人に求めるだけの人間を、どうやって助けることなどできるだろうか。それは、支配し支配されるだけの関係でしかないのである。それ以外の関係というのを築き上げることなど不可能なのである。

「すがる」ということ自体が、自分の主体性を放棄することを意味している。「すがる」以上、そうしなければならないのである。そうして助かるのである。そうである以上、これが支配と被支配の関係なのである。

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