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しかし、自分が自分でなくなるというのは、非常に深刻な事態なのであって、といのは人類の歴史では、このような人間は、人間であると見なされないからである。何をやっても良いし、それが許されるし、また、そうでなければならない民族として見なされるからである。 だからまた、それはどんなことがあっても守らねばならない、「自分たち」のタマシイ、アイデンティティーなのである。それを失えば、もはや人間であると見なされないのである。政治的にも、人権的にも、経済的・社会的にも、そしてもっと直接的に暴力的にも人間として扱われないのである。 何をやっても許されるし、そうでなければならないというのは、迫害する多数者の側の「正義」なのである。だからまた、だれもが群れて仲間化し団結するのである。そしてこれが自分たちにとっての正義なのである。 これはシステムなのであり、その前提であり、文化であり、それ以前の暗黙の了解、無言の合意事項なのである。そして、このようにして、この世界が秩序とバランスを保っているのである。これはシステムの根本に抵触する、根源的な前提条件なのである。 |
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2019-0113-0120