index< 日誌 < z自意識 < 23-11「しあわせ」p3


1、理由。


つまり、なにが言いたいのかというと、人間は自分の生きている意味といったものを求めているのであって、それは、目に見える形式的なものであって、それで十分なのである。何も考えずに、悩むこともせずに、いまある目に見える現実の何か――それは何でもよい――、をもって自分の理由にするのである。

理由の良し悪しに関わらず、理由そのものが必要なのである。そしてそれが理由である以上、現実にあるものでなければならず、そのすがたカタチを持たなければならないのである。それは、目に見えるものでなければならないのである。

そうだとすれば、それはいまあるもの、自分の身近にあるものがそれとされるのである。いわゆる、偉い人と悪い人をムリヤリ作り出して、その中に自分をはめ込むのである。そうやって自分の居場所を作り出し、身の安全と安定を得ようとするのである。

履歴へ                   続く。


index< 日誌 < z自意識 < 23-11「しあわせ」p3