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2、きずな。


言い換えれば、これは自分と他人をつなぐキズナなのである。そしてこの絆(きずな)というのが、人間同士の間の上下の関係に求められているのである。そしてそれ自体が個人の自由と人権を否定するものなのである。しかしまた、そうやって自分の立場や居場所というのが保障されているのである。

そしてこれは、それ自体が自己の自意識をそのまま表明しているのである。自意識というのが自律しておらず、自分というのが自分の中で成り立っておらず、他人に依存した、そうした自意識なのである。

自意識というのが自律しておらず、それが自己意識として自覚されることがないのである。そうして、他人に依存することによって、生きることの苦しみから逃れると共に、自分自身をも否定してしまっているのである。その方が、生きる上でラクなのである。

戻る。                   続く。


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