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3、公民。


自律していないという意味で、自分というのが常に自分たちの中でしか存在せず、そして同時に「自分たち」という監視の目から離れた途端、どんなことでもするのである。「自分たち」というのは、このような自分を規制して公(おおやけ)の存在にしているのである。

だからまた、それは自分にとって、非常に便利で都合のよい自意識なのである。他人が見ていなければ何をしてもよい、という意味でそうなのである。

もともと自分の中に自分というのが存在しないから、そうした自己意識のないところに、自分が悩むことも苦しむこともないのである。だからまた、監視と制裁のないところでは、どんなことでもするのである。

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