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なぜ、そうなるのか。 例えば、絵画や音楽を見たり聞いたりするときの、その衝撃的で直感的な感じ方といったものがそうである。それがいったい何に対してなのか、ハッキリした理由もなければ、コトバにもならないし、また、それをどう感じているのか自分でもよくわからないのである。 それでもやはり、自分も他人も、そして多くの人々が似たり寄ったりの感じ方をするのである。これは意識されざる直感的で衝撃的な、本能的なものでもあり、どこか生まれる前から備わっていた、先天的な感じ方や感覚とでもいったものなのである。 つまり、自分の中で逆に戻って行って、何かの痕跡のあとを辿(たど)って行くのである。いま見ている現実の世界から、ずっとずっと昔の、自分が生まれ出る前の記憶をたどって行って、そしてそれを、自分の感覚の感じ方というカタチで見ているのである。あるいはまた、自分の感覚の感じ方の中に、それを見ているのである。 |
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