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2、前兆。


そしてまた、それ自体が現実という枠組みの中の世界なのであって、もともとあった原型からの進化または変異でしかないのである。そうするしかなく、それ以外にあり得なかったのである。現実に、それしかなかったという意味でそうなのである。

人間は現実を生きているのであって、現実から離れては何も出来ないのであって、そしてこの現実とは条件であり制約なのである。そして、この与えられた現実から方向を定めて行くしかないのである。すなわち、この時点ですでに条件づけられていて、そして方向自体がすでに限定されているのである。

すなわち、そうした意味ですでに予(あらかじ) め予測も出来るし、また、そうした前兆といったものも感じ取ることができるのである。

そしてそれが、たしかな現実のこととして確定することは出来ないけれども――それは未来のことであって、それについては誰も決定してしまうことなど出来ないのである――、しかしそれでも、やがてそれが行き着く先の、非常に限定された方向性といったものは、十分に予測することができるのである。

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