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それは言い換えると、自分自身の肉体の営みのことなのである。それは、自分自身の身体内部に対する、自分の感じ方なのである。 それは例えば、呼吸の抑揚、心臓の鼓動、そしてその高低長短、めまい、冷汗、血流の早さや量の変化のリズムとそれらのバランス、そして体内のホルモンの分泌の変化などがそうである。 そしてこのような外からは見えにくい、自分自身の身体内部の、営みのリズムの変化通して、私たちは自分自身の情緒の変化や、動きとといったものを理解できるし、また、理解もしている。 もちろん、たいてい日常的には、それらは何ら意識されることがなく、ただたんに気持ち良いとか悪いとか、何となくうれしいとか憂欝だとかの、漠然とした気分として感じられてくるだけである。そして、このような自分自身の肉体内部における、目に見えない自律した営みのリズムや変化の動きを、私たちは情緒と言っているのである。 |
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