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無意識の世界で知らず気づかないまま、何かしら自分をいざない導き、方向づけてくるのである。そしてこの時点ですでに型にハメられていて、何かしらの枠(わく)の中に自分がいるのであって、そしてそれを基にその中で身体が働き機能し、感じ、そして意識して行動しているのである。 この「枠」の中の自らの型式と、そしてそれを取り巻く環境の条件なしには、人間は生存し得ず、存在もせず、また、自らが歴史となって時間を超えて生きて行く存在となり得ないのである。 それは、個人の肉体としての寿命を超えた存在とならねばならないのである。生きた物体としての生命は消滅しても、自分だけにしかない、自分固有の、自分だけが持っていたライフスタイルや感性や生き方や、あるいは想像力といったものは、当事者本人の空間的現実としての肉体を超えて生き続けるのである。 |
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