index< 日誌 < v夢の中 < 23-27「続、夢の根源」


2、観念的存在。


それは種の共有の記憶として残り続けるのである。そして保存され、引き継がれ、そしてそれぞれが現実の姿となって生きているのである。文化や習慣がそうであり、種として共有される歴史の記憶がそうなのである。

そしてこれが歴史であり、時代であり、そして私たち人間にとっての現実なのである。そして、このような現実を離れた世界に人間は存在しないのである。人間は物理的空間的存在であると同時に、このような心理的歴史的な存在なのである。

人間は、なんら空間的現実を伴うことなく、それらとは別のところにあって、それとは切断されたところにある、そうした観念的な存在でもあるのである。

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