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当初、無意識の笑いだったものが、それが相手に対する意思表示の手段として効果があると意識されると、それが意図的で目的を持った作り笑いとして遂行されるようになってゆく。無意識の表情だったものが、いつの間にか自分から意図的にコントロールするコミュニケーションの手段になっているのである。 ここでも意識と無意識の区別と、その境界といったものが限りなく曖昧になっていて、それを識別することが不可能である。そして、それはただ単に、心理的にそう言えるだけでなく、自身の身体内部の随意・不随意の筋肉組織や、自律神経と知覚・運動神経の境い目も限りなく曖昧になっている。 幻覚と錯覚、誤認、誤解、一方的な思い込みや誇大妄想などがそうである。記憶の中の印象や、一方的な拡大解釈とその偏向といったものがそうなのである。当事者の事情が無意識の内に入り込んでくるのである。 |
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