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2、人間関係の秩序。


それはかつての社会主義国家がそうであったし、ついこのあいだの日本もそうであった。もちろん、いまでもそういう傾向は十分過ぎるほど残っている。笑いや喜びや、悲しみや怒りといった感情生活の方向が国家とマスコミによって推奨されていて、時代がそれを求め、だれもがそれを要求し、そうでなければならないとされていた、そうした世界なのである。

感情といったものが、国家によって規制され、誘導され、指定されていた、そうした時代である。だれも自分の考えというのを持ってはならず、それはよろしくないことで、常に周りを見て、まわりに合わせて考えて行動することが、当たり前で当然の常識とされている世界である。

そうした生き方が望まれ、求められ、推奨もされ、そうでない者をなくして行こうとする世界である。この世界に生きる誰もがみな画一化・均質化し、表面的な学歴と資格で合理的にランク付けされて、これを基に人間関係の上下の秩序を作ろうとした、そうした時代である。

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