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それらのどこかに、意識されざる捉(とら)えがたい共通点があって、そしてそれがどこかで、私たち人間に何かを感じさせているのである。まるでコダマのように響いて伝わってくるのである。 私たち人間にとって、いまは忘れられ失われた感覚として。意味不明の得体の知れない感覚や記憶の痕跡として。だからまた、恐ろしくもあり、うっとうしく、忌まわしいことのように感じられてくるのである。 だからそれが何なのか分からず、理解もできず、とらえることもできないにもかかわらず、自分をとらえて離さず、いつでもどこでも自分を見ていて、いざない、取り憑(つ)いてくるのである。得体の知れない未知のものが、自分の中に入ってこようとしているのである。 |
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