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見える現実のすがたカタチをすべて無視すると、後に残るのは、その意味や理由といった、頭の中の観念だけとなる。これが無意識の世界であって、自分の意志ではどうにもならず、自分の意志とは無関係に、そして自分の意志に反してまでも遂行される表情や仕草なのである。 しかしまた、この表情の中に、私たちは自分たちの無意識の世界を見ることが出来るのである。それを逆昇り、たどって行くことができるのである。自分自身を無意識の内に支配し、コントロールし、突き動かしている衝動や本能といったもの、そうした自分自身のタマシイの世界を見ているのである。 |