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ほとんど大多数の人間は自分の考えなど持たないのであって、それは持ってはならないものなのであって、そんなわずらわしく忌まわしい、うっとうしく面倒なことはだれもしないのである。要は、ただ周りに合わせているだけなのである。 だからまた、強そうな者や権威あるものにすがり、たより、アテにし、それをチカラにして、その下で生きて行こうとするのである。そして同時に、弱い立場の人間を「踏み台」にして、自分の立場を守ろうとするのである。 しかしまた、そうである限り、それは自分よりも弱い立場の者を必要とするのであって、そうである限り、どこへ行っても自分の考え、自分の自律した自意識というのを持つことがなく、持つ必要もなく、持ってはならない世界なのである。 |