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また、だからこそ自分から進んでそうした生き方を選んだのである。それはまた同時に、自分の下の者にそれを強制するのを自分の職務と信じているのである。なぜなら、自分にできることと言えば、それしかないからである。 それがまた、自分の立場を正当化て強化してくれるのである。そして自分が寄って立つところのシステムを強化してくれるのである。 このような人間は、そうして生きて行けるのである。そうして生きて行かざるを得ず、それ以外の生き方を知らず、出来ず、そうして生きて行くしかなく、そうして生きて行かなければならないのである。 そして、このような人間が大多数なのであって、これを人民とか大衆などと言っているのである。そしてこのような大多数の人間にとって、真理などというのはどうでもよいことであって、どうにでもなることなのである。はじめから真理など誰も関心がなく、信じてもいないのである。そんなことは、どうでもよいことなのである。 |