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そうして安心と落ち着きを取り戻すことが出来るのである。学歴はどうか、資格はあるのか、「後ろ盾」はあるのか、ヨソ者か、責任能力(=おカネ)があるのか、・・・等々。要は何でもよいのである。 みんなとどこか違っていれば、それだけでよいのである。それも、出来れば本人の意志ではどうにもならない、出身や身体にまつわる「生まれつき」の理由が最も都合がよいのである。そうやってだれか、だれでもよい、自分よりも下の者を作りだして、自分を認めてもらおうとするのである。 自分には、それしかないのである。自分の中に、自分の理由も目的も、そして意志も手段もなくて、それをすべてを自分よりも強そうな権威に求めているのである。自分の中に自分が存在せず、自分で自分を省みる自己意識がない以上、そうする以外にないのである。そうする以外に、生きて行く方法がないのである。 |