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日常の営みが不意に中断されるのは、日常という世界に時間的な順序があるということである。そして、始めはたいていワケも分からず、不意な驚きや戸惑いに過ぎなかったのである。 そして、しばらくするとそれが、快や不快、苦痛や苦悩、恐れ、あるいは嬉しさとなり、そしてやがてそれの相手がだれで、原因が何かというのが分かると嫉妬や恐怖、怒り、憎しみ、あるいは親しさへと変わって行く。いずれにしても、そのキッカケ、その始まりは「おどろき」から始まっている。 つまり、自分にとっての意味というのが知られてきて始めて、それに応じた感情を表す表情や心理状態へと移ってゆくのである。そうした後に、自分自身の態度や、やるべきことが決められて行動へと促されて行く。 |