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しかしこのような動きの、特に時間的な順序の変化というのは、大いに意味のあることである。外からの刺激といったものが感覚によって感じられ、それが自分の中で生理や情緒の営みとなり、表情として現れ、そしてまた、そうした自分自身に対する自覚が、何らかの意思決定を迫ってくるのである。 そしてそうしたことが、何らかの関連性の順序を辿(たど)りながら現れてくるのである。しかし、「おどろく」という場合、その順序の関連性を見失い混乱しているのである。辿るべき順序を見失っているのである。そしてこの混乱が自分自身の日常の喪失というカタチで現れているのである。 この場合、自分は日常の外に放りだされてしまったのである。そして再び自分を探し出さねばならず、嫌でも自分を外から見ているのである。自分が、自分の外から自分を見ているのである。 |