index< 日誌 < av表情< 23-44「見えない世界8ためらい」p8 |
胎生学的および進化論的に、身体構造は表面上で非常に似通った変化の過程をたどる。時間の流れの中で、表面上の現実のカタチとその内的な関連性といったものが互いに関連し、似たような経過をたどると言うことが出来る。種と個体の発生とその進化の過程がそうなのである。 細胞や神経相互間の、不意の外からの刺激に対する反射作用。そこから→。 意識されることのない無意識の肉体の表情や仕草といたもの。そこから→。 多かれ少なかれ意識的な表情や行動、意図的な行為へと移って行く。 私たち人間は、このような順序をたどり、何かを考え、行動し、さらにそこから思考を始めている。もちろんこれは思考の、表面上の形式に過ぎないものではあるが、しかしこのように観察する思考自体が、すでにパターン化され、カテゴリー化され、抽象化されているのである。少なくとも、このようにして現実世界というものを抽象化して見ているのである。 |