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4、随意と不随意。


自分の意志で身体の筋肉が動くのを「随意運動」と言い、自分の意志に関係なくひとりでに筋肉が動く現象を「不随意運動」という。

手足を動かす筋肉の体性神経は本人の意志に従い動く(随意運動)。しかし呼吸や心拍などは、本人の意志とは関わりなく、自律した神経作用を営んでいる(不随意運動)。

当初の始め、随意運動だったものが、際限なく繰り返される同じことの繰り返しによって、いつしか不随意の無意識の反射作用となっている。

あるいは反対に、無意識の不随意運動から随意運動へ移行することもある。これを自分の脳の働きから見ると、無意識の動きから意識的な動きへの、時間的な変化の過程をたどる。

そしてこれを非常に永い歴史的な期間で見ると、数万数億年に渡る同じ随意運動の繰り返しが、先ずライフスタイルと生理の変化をもたらし、そののち身体の仕組みと身体機関や組織に変異をもたらし、そして最後に身体の骨格そのものを変えてしまったのである。

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