index< 日誌 < av表情< 23-53情緒の世界6「自分であること」p4 |
私たちは、このような遺伝的・文化的なものに支配されると同時にまたそこから、意識的に出て行こうとしているのである。自分でも、そうした自分の中にある、先天的で遺伝的なものが意識される以上、それとは違う自分というのを意識せざるを得ないのである。 それが意識されるから「自分」なのであって、もしもそれが意識されないなら、自分と他人の区別も存在しないのである。 そうである以上、それを知り、確かめると同時に、そうした自分を認めざるを得ず、そしてまた、そこから出て行かざるを得ないのである。自分が自分であろうとする限り、そうせざるを得ないのである。そうするしかなく、そうして始めて自分というのが自分であり続けるのである。 |