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10、自律する日常。


( * 不随意とは: 自分の意志とは別に、それ自体が自律して営まれる、顔表面の筋肉や内臓の生理作用をいう)

最初、意図的かつ意識的な行為であっても、何千何万年に及ぶ単調な日常の繰り返しが、やがてそれを無意識で不随意の習慣や習性となって、それ自体が自律した日常と化してゆく。クセやシツケ、常識やタブーといったものがそうである。

このような、半永久的に繰り返される日常の同じことの繰り返しが、自己の肉体のカタチとその肉体内部の生理作用の、固有な特徴といったものを作り出して行く。またそれが目指すところの、内的な傾向といったものも規定している。

そしてそうしたことの、数万数億年に渡る繰り返しが、様々な変異と、新たな「種」を作り出してきたのである。

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