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2、異人種。


しかし、繋ぎ合わされないし、どのようにしても合わない。どこかが根本的に違う。それが別世界の出来事のように思えてくるのである。まるで自分が別世界に迷い込んだ異人種のように思えてくるのである。

あるいは本当の自分は透明人間で、現実の自分のすがたは、自分とは別の偽りの他人のように思えてくるのである。まるで鏡の中の自分を見ているような心境である。

現実がどこかで壊れている。そしてこの壊れた現実の隙間(すきま)の裂け目から、もう一人の別の自分が僕を見つめ続けている。

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