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歴史上の進歩や変異の原因になっているのは、人間自身の中にある障害や不具合、不都合、アンバランス、それにノイズや錯覚といった予測不能な誤作動などである。そしてそうしたことが、否応(いやおう)なく身体や文化、歴史に変異をもたらしているのである。 そしてそれが結果的に、後になって歴史として知られてくるのである。すなわち、これは人間が生きて行く上での限界や範囲といったものを壊してゆくのである。そうした限界となっている壁や囲いといったものの外へ出て行くことになる。そしてこの限界といったものが、先の方で述べた常識と習慣の日常の世界なのである。 だから、進歩ないし変異といったものは、どうしても自分が生きている既存の常識やシキタリとぶち当たってしまうのである。というよりも、ぶち当たらざるを得ないのである。そしてこれが当初、非常識や誇大妄想、偏見に見えてしまうのである。そしてもちろん、「常識」の始めはみんなそうなのである。 |
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