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しかし、感情的で情緒的であるとしても、それが理性としてはどうなのか。そしてこの理性自体が、近代の人間を迷わし惑わし続けてきた「まやかし」の張本人なのである。 理想を目指して国民を統合した、かつての帝国主義や共産主義がそうであったし、揺りかごから墓場までという社会福祉論がそうであったし、最大多数の最大幸福などという、ただひたすらに迎合するだけが取り柄の現代人を作り出したのもそうである。 これらに比べると、先に述べた無意識の情緒の世界が、はるかに正直で公平な、人間の本性に適(かな)った世界なのである。 |
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