index< 日誌 av表情 e神々 at自己意識23-74集中する筋肉の方向6「カガミ」p8

6、カガミの中の自分。


しかしそうだとすれば、これが意識や観念の世界であって、その始まりの世界なのである。人間の頭の中で繰り広げられる、現実の反映としての観念の世界であって、そしてこれが抽象化と思考の世界を作り出しているのである。

そして、こうしたことが見える現実の世界の中に、自分たちとは別の、何か神的ものを感じさせているのである。しかしそれは、自分の中の自意識の反映に過ぎないのである。それはちょうど、カガミの中に見える自分を、誰かの他人だと感違いしているのと同じである。

要は、人間というのが、そうした自分というのを意識し始めたということなのである。そして自分には見えるはずのない何かを、自分の中に気づいて、そうした自分に恐れおののいているのである。


戻る。                続く。

index< 日誌 <av表情 e神々 at自己意識23-74集中する筋肉の方向6「カガミ」p8