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2、全体としての自律性。 


だからまた、数限りない様々な動作をこなし得るのであって、しかしまた、自分の意志の思い通りにもならないようにも出来ているのである。思い通りにならないというのは、制約された条件付きであったり、限られた範囲や、あらかじめ定められた方向にしか動いてくれないということである。

もともと身体の動きは、筋肉の働きに限って言えば、それは本来一方向にしか動かないものであって、それらが複雑に絡みあって様々な方向に身体を動かしているのである。だからそれ自体に限界や制約があって当然なのである。

しかしまた、これこそが自分自身であり、自分が自分であることの証明となっている。またこれが自分自身の隠れた、自分でも気づくことのない自分自身の、潜在的な可能性なのであって、そこから出発するしかないということなのである。人間の無限の可能性とは、このような限界を打破して行くという意味でそうなのである。


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