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人間の表情や仕草、それに動作や習慣といったものは、人間自身の身体のカタチとその内的な営み、すなわち、生理的・情緒的特性から来ている。そしてそこから規定され、条件付けられている。 しかしそればかりではなく、外的条件としての、人間を取り囲む自然条件や、さらには、人間社会内部の習慣やシステムによっても大きく影響を受けている。むしろ、このような人間にとっての外的条件が、人間自身の内的な制約や傾向、そしてそれが指向する方向を決定している。 自分の中で、いまだ潜在的な可能性に過ぎなかったものを現実のカタチにしてゆくのである。生きて行くためにはそうせざるを得ないのである。そしてそれを現実にする要素というのが人間自身の中にあって、そしてまたこれが現実に現れる方向といったものを、現実の世界が決定しているのである。 |