index< 日誌 <au錯覚<23-80「闇の中」p6 |
それが、いまを生きている自分の感じ方と衝突しているのである。だからまたそれが、自分にとってみれば、自分の中に住む他人のように思えてきているのである。 しかし、これこそが自分なのであり、自分の本来のすがたなのである。なぜなら、現在を生きる自分の感じ方や生き方、そしてその意志や考え方といったものは、このような自分の肉体を通してのみ感じることが出来るものだからである。 私たち人間が何かを感じたり意識したり、納得したり、了解したり、信じたりすることが出来るのは、結局のところ、これこそが自分の肉体の営みそのものだからである。 そして、これこそが自分自身そのものなのである。自分の肉体の中の生理と神経の固有のリズムがそれを生み出し、そして強制しているのである。 |
a