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4、疑惑の自分。


そのような気がしてきて、そしてそればかりが気になっていて、いつしかそれがクセや習性のようになっていて、それが自分の中のイメージや印象を、変に偏って拡張された錯覚や幻覚のようにして、自分にまとわりついて離れないのである。

それが自分自身に何かを問いかけている。僕はだれで、どこに居て、何をしようとしているのかと。そうして、自分自身の現実というものに、底なしの限りない疑いを抱かしているのである。自分で自分自身に対して、底なしの猜疑心にさいなまれ続けるのである。

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