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それが、「何か」というのが自分でも分からず、知り得ず、知ることも出来ないけれども、それでもやはり人間は、「何か」を求め、目指していて、それを望み欲している。そうして「何か」を信じようとしていて、また、それを信じることこそが何よりも大事なのであって、それへと導かれている。 そして、これを私たちは歴史と言っているのである。なぜなら、このような指向性なしに、歴史という概念自体が成り立たないからである。 目に見える表面的なものだけを、いくら見ても何も見えて来ない。大事なことは、目に見えないところである。それを自分で見つけなければならない。 |
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2019-0104-0113