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まわりとどこか違う自分というのを感じてしまうのである。自分にしかない、自分だけの、そうした印(しるし)みたいなものを感じてしまうのである。 自分が生きている現実というのが、どこかで歪んでいて、きしんで、そして引き裂かれている。そしてその裂け目から何か得体の知れない、正体不明の何かが僕の心の中を覗き込んでいる。 迫(せま)り、問いかけ、食べ始めようとしている。自分が他人のように思えてくる。現実が引き裂かれ、途切れて、めくれて、はがれていって、そしてムリヤリ繋ぎ止められている。そして、そのえぐれた裂け目から何か得体の知れない、もう一人の自分が出て来ようとしている。 |
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2019-0113-0120