index< 日誌 < z自意識 < 23-98「気持ちの区切り」p2

1、夢を見ている。


何かの作業をしていて、やっと区切りがついたとき、自分で自分を納得させ区切りをつけさせるために、息を吐きながら「ふっ」とか、「ふー」という溜息がもれてくることがある。軽い口笛の出来損ないのような呼吸の音がすることがある。そうやって、自分でも安心し納得もし、安堵する。これで、何かが終わったのだと実感する。

そして目は遠くを見ている。それは現在を見ていない。現在の向こう側を見ている。空の上でも、下の地面でもない。たいてい遠くの地平線を見ている。地上と天空の間である。いま居る現実と夢の世界との、ちょうど境目を見ている。

果てしなく遠くの、届きそうで届かない地平線の向こう側を見ている。これは現在の自分からすると「あちら」の世界であって、そうやって自分の中の、もう一人の他人のような自分を見ている。自分は現実を生きているのだけれども、現実の向こう側の世界を夢見ているのである。

履歴へ                続く。

index< 日誌 < z自意識 < 23-98「気持ちの区切り」p2
2019-0113-0120