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6、自意識。


こうした体内感覚というのは、むしろ、刺激というよりも、苦しさや辛さ、喜びや悲しみ、恐れや「おびえ」、快楽といった自分でも意味不明な、得体の知れない肉体内部からの反響なのである。

閉じた肉体の中から、何かが反響して浮かんできているのである。肉体内部でコダマし乱反射を繰り返しながら、肉体内部だけでは抑えきれずに、外に向かって押し出されてきているのである。

このような肉体内部の営みでもって、自分自身の感情や情緒といったものを感じ取っているのである。そしてそれは、自分の肉体に対する意識の自覚なのである。自分で自分を意識する「自意識」なのである。

そして、そうした心の動きが、肉体表面で最も目立ってよく見える場所が、人間の顔の動きであり、その表情なのである。

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2019-0101-0104