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1、境界線。


前回で述べた不具合や障害・アンバランスといったものは、自分自身の中の、無意識の記憶の世界である。思考の世界ではない。思考は、すでに知られている考え方の形式に過ぎない。だから障害は思考以前の、思考になる前の感覚の無意識の世界である。

これは、感覚の感じ方の世界であって、感覚が営まれる身体内部の生理の、乱反射を繰り返す連鎖と錯覚の、偶然の結果である。しかしまた、これが感じ方の特殊性でもあって、本人にしてみれば、これこそがオリジナルな個性なのである。

しかしまた、その限りにおいて、それは閉じたシステムなのであって、そしてこれが自己と他者を区別する境界線になっているのである。そしてこれが自己の自律性なのであって、自己の固有な原理や必然性になっている。

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2019-0104-0113