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1、背景。


無意識の世界とは、記憶や思考の世界を言っているのではない。それ以前の、それを成り立たせて、その背景になっている、記憶や思考以前の世界を指している。

一つは、思考になる前に忘れられた世界である。すなわち、感覚の感じ方の世界である。感覚と生理が肉体の中で乱反射を繰り返しながら蓄積されて行って、それがリズムとなった感覚の感じ方の世界、つまり、情緒の世界である。

もう一つは、感覚が意識にまで昇って行って、そして忘れられ、失われたのちの世界である。感覚が感じ方となって、さらに記憶や経験として意識や思考の世界にまで昇って行った後、それらの記憶が省みられなくなり、不要となって忘れられ、そしていまとなっては何かしら正体不明の、印象の痕跡や断片としてだけ残っている。そうした、忘れられた記憶の無意識の世界である。

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2019-0104-0113