index< 日誌 <z自意識< 23b-18「続、見えない世界」p4

1、舌打ち。


「チッ」とか「チェッ」という舌(した)打ちは、否定の仕草であるが、いまだ否定をクチに出さず、クチに出す値打ちもなく、あるいは、この否定をクチに出してはならない、そうした場面なのである。それを、このような中途半端な舌打ちの仕草でもって表現しているのである。

それは自分の感情を押さえ切れないと同時に、そうした感情をまともに相手にぶつけることが出来ないという、そうした自分自身の微妙な立場を表しているのである。だから卑しく下品で、適当でずさんでもあって、そうした態度で相手に接しているのである。

また、そうした卑しさと共に簡略化された身動きでもって、相手を見下そうとしている。従ってそれは、相手をバカにしたり軽蔑するような表情でもある。また、このような品のなさを相手に知られることによって、コトバ以前の感情も伝わってくる。そしてこれが表情なのである。

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2019-0113-0120