index< 日誌 <ai原理< 23b-20「続、歴史の必然性」p11

1、指向性。


このような共通の舞台、すなわち、地球という物理的空間と、その上で繰り返されてきた変異と変化の歴史。そしてこの歴史という考え方自体が、何かしら本能的な目的みたいなものを感じさせる、そうした考え方なのである。

時間も歴史も、自分にとって何かしらの目的や意図的な意識なしには、成り立たない考え方なのである。それはあらかじめ、たとえ気づくことも意識することもなかったとしても、やはり何かしらの目的や理由、そしてそれに対する意識や自覚あって、始めて成り立つ考え方なのである。

それは、環境が生み出したもので、自分たちがそこで生きて行く上で必要とされた傾向であり、指向性なのである。自分たちが生きている空間的・文化的条件が要求した気質と気性のあり方なのである。

そして、この時点ですでに人間が方向づけられているのである。それ以外の可能性が制約されている、という意味でそうなのである。

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2019-0113-0120