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1、おどろく。

     

「おどろいた」ときというのは、何か定まった感情になる直前の状態である。感情の対象がいまだ不明の、緊急で突然の、不意の衝撃を感じている、そうした場合である。何が起こっているのか自分でもわからない、何をしたらよいのか分からず、感情も定まらず、そうした状態を自分で「おどろいている」のである。

つまり、この驚きとその脅威から始まって、恐れおののき、そしてそれが悲しみや喜びへと定まって行く。すなわち、現実の対象や相手を意識した特定の感情へと移って行く。「驚き」とは、そうした直前の情緒ないし感情の状態である。 

「おどろいた」とき。この不意で予測不能な出来事が、何かを確かめ見極めようと全身の感覚でもって、自分の周囲のすべてに向ける。だからまた、目は大きく見開き、呼吸は瞬時に次の行動へと移れるように、息を止める。

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2019-0113-0120