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怒りの表情は、相手に対する攻撃の動作と関連しており、あるいは、少なくともその前段階であって、クチは開かない。急激な瞬発的な動作は、息を止める必要があって、またそのために、大きく息を吸って吐くために瞬間的に大きくクチが開くことがある。 そして同時にそれが行動と結びつく「怒り」の場合、クチはすぐに閉ざされる。通常、クチは開かない。クチが開くのは、演劇やテレビドラマでの演出の場合だけである。つまり、思わせぶりとヤラセ、そしてナリスマシの場合だけである。しかし、それでもたいていの場合、だれもがそれで納得もするし、そうであるはずだと思い込んでいる。 実際には、息と止めて緊張し神経を集中するといった場合、クチを開けたままでいるのは非常に危険なことである。クチの中に異物が入ったり、無防備なクチの中を痛めたり、瞬間的に息が出来なくなる恐れがある。つまり、相手との闘争に神経を集中できないのである。 もしかすると、日本という空間的にも歴史的にも閉じた世界では、それが出来たのかも知れない。無防備で居られたのかも知れない。 |
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2019-0113-0120