index< 日誌 <av表情 z自意識< 23b-23「怒りの表情」p10

2、野蛮人。


あるいは、そうした危惧があるというだけで、神経を集中することが出来ずに、感覚が鈍くなり、動作に支障をきたす恐れがでてくる。という訳で、危機の場合、無防備にバカみたいにクチを開けたままにすることがないのである。こうした場合の動作といったものは、常に必要最小限であって、すべては相手との闘争だけに向けられる。

動物の場合は、クチを開いて牙(きば)をなるだけ見せようとするが、これはなるだけ素早く咬むための表情であるが、それはまた同時に相手に対する威嚇でもあるが、人間の場合は、そうしたことはしない。人間の場合、そうしたことをするのは野蛮人か、それとも教養に欠ける話の通じない、下品で愚かな卑しい者とみなされる。だから、人間はそうした表情をしたがらない。

戻る。                続く。

index< 日誌 <av表情 z自意識< 23b-23「怒りの表情」p10
2019-0113-0120