index< 日誌 <av表情 z自意識< 23b-23「怒りの表情」p10

5、自意識。


こういうワケで、驚いたり怒ったりするときの東アジアの人間は、クチが開いたままになることがあるのであるが、その方が周りの者に対する自分のアピールにもなるし、また相手に対しも、自分を大きく見せることが出来るからである。

それは、実際的な争闘のための攻撃というよりも、とりあえず周りと相手の様子をうかがって、それ次第で自分の態度を決めるといった、そうした他人依存の自意識がその根底にある。

自意識というのが他人に対する思惑で成り立っていて、それが自分自身に向けられることがないのである。自意識というのが自分に対するものではなく、他人に対するものでしかないのである。

だからまた、法律といったものも、みんなの約束なのであるが、それが自分自身の良心や信条に向けられることがないのである。ただ守っていさえすれば、自分も守られると思ってそうしているだけなのである。

戻る。                続く。

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2019-0113-0120