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1、始め。


馴れや習慣というのを認知された社会的な慣例であるとすれば、クセ(癖)というのは、非常に限られた個人的なものである。一般性も共通性もなく、また、共有されているものでもない。

とは言っても、習慣も始めはこのような個人的なクセに過ぎなかったものなのである。あらゆる社会的な習慣や作法といったものが、当初、このような個人的なクセから始まっているのである。

このようなクセが、周囲の者に認知されることによって、個人的な偏見や偶然に過ぎなかったものが、社会的に誰もが共有する一般化されたクセとなり、そしてこれをもって、私たちは、習慣や無意識の習性、あるいは社会的に認められたシキタリやタブーになっていったのである。

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2019-0121-0126