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7、限定された世界。


しかしまた、そうである以上、それは自分自身の経験に限定されざるを得ない。限定されるがゆえに、その境界線がカタチとして見えてくるのである。自分自身の中にある、訳のわからないボヤけてボンヤリしたままの情緒の世界といったものが、自分自身の経験した現実の世界の中から思い起こされているのである。そして想定され、限定され、特定され、秩序づけられているのである。

こような現実の世界を元にして、それを素材にして、その上に仮想の世界が成り立っているのである。そうして、これが何か自分でも理解の出来るカタチとして現れているのである。しかしまた、そうである以上、このカタチというのが限定され、制約されざるを得ない。自分にとっての現実とは、このような限定された世界なのである。

戻る。                続く。

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2019-0121-0126