index< 日誌 <s設定 < 23b-42「精神のカタチ」p3

2、自分を意識する自分。


自分と他人が厳密に区別され、その生き方や感じ方が当然、それぞれに別々であって、またこれが限界や境界線によって厳密に区分される神聖不可侵の精神の領域であるように、そうしたケジメ、人格的に独立した存在、自己と他者の明白な違いといったもの、これがすなわち、精神のカタチなのである。

その傾向と個性、そしてこのような自己完結した自律性といったものが、そうなのである。自分のことなのに自分でもどうにもならない、そうした自分の中に存在するもう一人の自分、このような自己内完結した内的自律性と言ったものが、そうなのである。

自分は他人に対して自由で独立した存在と同時に、自分自身に対してもそうで得あり続けるのである。自分自身の肉体と、そして自分の歴史に対してそうであり続けるのである。自分の中に、現実の自分とは別の、観念の世界を生きている自分を意識しているのである。自分で自分を意識しているのである。

戻る。                続く。

index< 日誌 <s設定 < 23b-42「精神のカタチ」p3
2019-0126-0207