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4、居場所の喪失。


しかしまた、事実、こうしたタイプの人間が、この日本では最も好まれ重宝がられたのである。そしてまた、もっとも必要とされた人間だったのである。そして現在、かつてのこのような常識が通用しなくなっているのである。

これは、表面的で形式的なものであって、そうした集団の中にいる限り、上が黒と言えば白でも黒で押し通すのである。そうして集団というのが成り立っていて、自分の立場も保障されるし、そして何よりも序列が決定されるのである。

だからそれは、どうしても守らねばならない秩序となっているのである。社員旅行や忘年会と新年会は、そうした上下の序列を教育しシツケる場所になってきたのである。そしてこれが常識となり、頭の中でそれが固定化しているのである。

言い換えると、その前提になっている会社組織から離れると、いままでのそういう「常識」が通用しなくなって、自分の居場所を喪失してしまうのである。

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2019-0126-0207